ひらいても小箱

BBHF, BUMP OF CHICKEN, People In The Boxなどが好きです。アイドルも好きです。さっぽろ

【ラジオメモ】230512 SCHOOL OF LOCK! 教育委員会【Galileo Galilei】

230512 23:00~

SCHOOL OF LOCK! 教育委員会

 

9年ぶりに復活した閃光ライオット、現在は2次スタジオ審査中。

2008年の初代グランプリが、北海道出身Galileo Galilei

 

■オープニング

遠 今いくつ?

雄 今は32歳です

遠 嘘だよ

雄 いや、現実です(笑)

遠 え、あのときはいくつってこと?

岩 17~18、高校2年生で、僕が高校3年生でした

遠 ドラムの和樹君は

岩 中3でしたね

遠 中3、15歳で応募してグランプリ。…え、15年前?嘘だ(笑)

雄 15年!

岩 経ったね

遠 俺が会うのって…最近ではないね、いつだろう

雄 どこかでお会いした気がしていて…ライブかな?何だろう。お互い覚えていないと思うんで(笑)

遠 こんな曖昧なことあるかね(笑)久しぶりは久しぶりということで。

雄 絶対久しぶりなはずです。

遠 2008年、閃光ライオットをきっかけに俺たちが出会ったGalileo Galilei、2016年に一度活動を終了するわけよね

雄 そうです。

遠 そして、去年、2022年10月より再び活動を再開することになったと。今夜のSCHOOL OF LOCK! 教育委員会は、このバンドのこれまでとこれからを聞いていきます。SCHOOL OF LOCK! 卒業生訪問プロジェクト『終わらない歌を歌おう』。Galileo Galilei編!!

 

M1 サークルゲーム

 

遠 今日は二人とともに、お送りしたいわけですけど

雄 はい

遠 尾崎雄貴君と、岩井君と。やっぱりね、閃光ライオットという言葉を口にすることで、俺の声量すごい上がっていたよね

岩 あの時のざわざわが

雄 あるよね、今俺も感じていました

遠 そんなつもりじゃなかったけどめちゃくちゃ声出てるなと思って。

岩 魂が震えていますね

遠 名前は途中で変わって「未確認フェスティバル」になったりもしていたんだけど、俺は10年間その場に立ち会ってね、何百とみていると思うんだけど、そのみんなの気持ちが俺の中に入っちゃってる。俺の声量でアクリル板も倒れちゃうかもしれない。

雄 さっき揺れてました。ビリビリビリーって(笑)

遠 ビリビリってなってたよね!

岩 すごい声量だよね

雄 ボーカル的にもそう思っていました

遠 ちょっとそうなっちゃうことがあるかも、申し訳ないなと思いつつ。生放送でこうしてあえてうれしいです。

雄 僕もうれしいです。

岩 うれしいです。

 

閃光ライオットの思い出、二人の出会い

遠 さっきまでね、SOLのほうで閃光LOCKS!で二人の出会いの話があって、あんな出会いだったんだなと。最初の2008年の3次ライブ審査の話、聞いててすごい衝撃だったんだけど。改めてどうやって出会ったのか聞いてもいい?

雄 岩井君がハローグッバイをアコギで弾きながら…

遠 そのとき違うバンドだったんだよね?

雄 そう、違うバンドです。で、近づいてきて、僕が覚えている一言が「簡単な曲だよね」って。

遠 (笑)

雄 なんか言ってきて(怒)。そもそも僕、当時身長も低いし。ボーカルとしての見た目にも自信なかったんですけど、岩井君は背も高いしかっこいいし。腹立ってて。話しかけてくんじゃねえ!って。そのときは本当に思ってました。

遠 岩井君は、悪気はなかったんだよね?

岩 僕はもう絶対に仲良くなりたいから、その日までに完コピして、歌も歌える、歌詞も覚えてる、コードも弾ける状態で。絶対に目の前で弾いて「すごくいい曲だよね」って伝えたつもりだったんですよ。それが口から出たのが「簡単な曲だよね」って。完全にミスりました。

遠 それを聞くと、かましに行ったのかなとか。ライバルでもあったわけじゃん?別のバンドとして。その10代ならではの言葉のチョイスとか、熱量が出ちゃったのかな?

岩 単にドジなんだと思います。

雄 そうだよね、あれはね。

 

Galileo Galileiの優勝

(CM明け、グランプリ発表音声から始まる。)

 

やましげ さあじゃあ、発表させてもらいます。全国5000組応募があった閃光ライオット、未来のカギを握る学校 SOL!と、未来のカギを探すレコード会社ソニーミュージックがタックを組んでやってきたこの閃光ライオット、そのグランプリに輝いた人、発表します…

(ざわめき)

(ドラムロール)

(歓声)

 

Galileo Galilei!!!

 

(拍手)

 

やしろ おめでとう

 

(おめでとうー!)

 

やしろ 稚内から…!

 

雄 こんな時に気の利いた一言が言えればいいんですけど…本当に、ありがとうございます!

 

おめでとう!

 

雄 聞いてください、ハローグッバイ。

 

 

M2 ハローグッバイ(2008閃光ライオットウイニングライブver.)

(当時の演奏音声。お客さんの手拍子が間近に聞こえる。)

 

遠 遠山です、そして!

雄 Galileo Galileiのボーカル尾崎雄貴

岩 ギターの岩井郁人です

遠 今これが15年前の雄貴くんの、Galileo Galileiの曲。率直に今の気持ちは

雄 記憶にいきなり立ち上ってきた。当時の瞬間、まぶしさ、足がなくなる感覚。俺今どんな足の形をしてるんだろうと思いながら演奏をしていたのを思い出した。そして、やっぱり今、岩井くんが横で聞きながら、いいよなぁって横で言ってくれてて。

遠 あの時と同じ感覚だ

岩 そう、同時にあの時の悔しさもよみがえってきましたけど、やっぱりGalileo Galilei最高だなって気持ちも戻ってきました。まだこの日はメンバーじゃないので。

遠 この日は東京ビックサイトでしょ、生徒1万人くらいいた日に、岩井君はTHE GUILDというバンドで3次ライブまでは行っていたんだよね

岩 札幌3次審査までは言っていて、ファイナルには行けなかった

遠 当日はこの場にはいなかったの?

岩 いなかったです

遠 どこで知ったの?Galileoの優勝は

岩 ラジオだと思います。

遠 翌週のやましげ校長やしろ教頭の授業の中で知ったと。

岩 そうです。

遠 その時の気持ちは覚えている?

岩 めちゃくちゃ悔しかったです、複雑な気持ちだったと思います。

遠 自分が行けるとも思っていたし。

岩 絶対優勝できると思っていたし、本当に人生で初めての一番大きな挫折だった。Galileo Galileiへのリスペクトも混在しているのですごくカオスな気持ちでした

遠 かたや祝福の大きな瞬間にいる中、北海道では岩井君は悔しさの気持ちとともに、自分の音を鳴らし続ける毎日が始まると。

 

■メジャーデビュー

遠 尾崎君はこうしてグランプリをとって、2年後の2010年にはもうメジャーデビュー?

雄 はい。その時19…?18?あ、でも18って曲は…

岩 デビューしたときだよ。19だと思う。俺、二十歳だったから

遠 すごいね…自分の1個下ってことで覚えているのか。でも常に尾崎君がいるんだね、岩井君の中に

岩 俺の人生……ですね

雄 え、どういうこと

岩 いやだから…ずっと一緒ですから。はい。

遠 違うバンドだけどそうあるっていうさ。今ちょっとドキッとしてる?

雄 いや、でもそういうまっすぐな野郎だっていうのは、ハローグッバイを弾いて近づいてきた時点で、なんだこいつって思った時点で、思っていたので。悔しがっている絵もめっちゃ浮かぶし。今こうやって岩井君と僕がやっているわけですけど、それは岩井君だから悔しいと思いと尊敬を持って僕とやってこれてるんだと思うし。出会いの場だったよね、

岩 閃光ライオットが出会いだったね

雄 いろんな人と出会ったよね、その場で。

 

■東京進出と北海道への思い

遠 2010年、今から13年前にGalileo Galilei尾崎雄貴君はデビューして、その時は北海道拠点だっけ?

雄 その時点では。で、すぐ東京に「一回来いや!」って言われて

遠 「来いや!」?(笑)

雄 来いや!って言われて行きました。

遠 そういうマッチョな人がいたんだね。

雄 まあそうですね。で行って、でも1年でキツ!ってなって、札幌に帰りました

遠 何がそう思わせたんだっけ

雄 僕の地元の北海道の稚内では、例えば電車に乗る機会もないし、電車の乗り方自体も1から、いや0から学ばなきゃいけなかったり

遠 いくつあるんだって話よね

雄 本当に。それも辛かったし。何より、稚内にいたころはいろんなものから閉ざされていて、そこから飛び出たいと思って閃光ライオットに応募したところもあるんですけど、いざ飛び出てみたら、隔絶された環境が自分に合っていたんだって思って。北海道という地が海が周りを隔てていて。北海道って場所が特別なものだなって思いますね。逃げ帰ったというよりは、自分が音楽をしやすいと直感的に感じた場所に移動したという感じだったんじゃないかなと思いますね

遠 わんわんスタジオという自分たちのスタジオを作ったのもその頃だっけ

雄 そうです。みんなで共同生活を始めて。1枚目のアルバム出して、2枚目のアルバムの準備、レコーディングをそこでやったので。5人?

岩 最大5人で。3階建ての一軒家をみんなで借りて。

遠 そこに、当時のよしだ教頭と俺でわんわんスタジオにお邪魔して、音を鳴らしてもらってそれを録音して、その日Air-Gから生放送して、音を届けたのをめっちゃ覚えている

雄 はい。懐かしい

遠 あれ11年前?

雄 そういうことになりますね。

遠 嘘だね。そんなわけないっしょ!

岩 (たっぷり溜めて)…いや、本当にそんな感じしないくらい…。

遠 岩井カットイン! ありがとう

岩 震えてますよ、いろんなものが。

 

■岩井くんの合流と独立

遠 その頃2012年、岩井くんはこの時にはもうGalileo Galilei

岩 です。デビューのちょっと前に加入して、そのあとデビューが決まり、一緒にデビューして。それが俺が二十歳のとき、雄貴が19の時で。そのあとわんわんスタジオで共同生活をして2ndアルバムを作った後、2012年に一度また脱退しています。

遠 Galileo Galileiから離れて、FOLKSというバンドを始めるってことかな?

岩 そうです。脱退して、FOLKSというバンドを結成して、そのバンドで一応またデビューして。

遠 このときは、岩井くんはどんなことを考えてこういう行動になったの?

岩 Galileo Galileiは当時、すごく孤独をみんなで感じていた気がしていて。みんなでスタジオにこもって作品を作ったんだけど、大好きな作品たちへのリスペクトや、いま鳴らしたい音を詰め込んで発信したんだけど、…今となってはそんなことないんですけど、すごく孤独で、誰にも届いていない感覚がした。そのときに話したことをすごく覚えていて、「もっとこの輪を広げて行きたい」という話をメンバーで夜通し語っていた。音楽のすばらしさをもっといろんな人に伝えていきたい、と。そのときに、「俺、別のバンドをやりたい」って、その話の流れでなったんですよ、確か。

遠 思っていたの?それともそのときにパッと出たの?

岩 思っていたところもありました。で、その時にバンドがある意味分裂した感じになった。

雄 そうだね、ピキっと亀裂が。

岩 僕としてはでもGalileo Galileiにもらったものはたくさんあって、それによって僕がミュージシャンとしても人間としても成長した部分があったので、それを伝えていきたいという意味でバンドを始めたというのもあったんですよね。

 

Galileo Galilei活動終了の思い

遠 で、Galileo Galileiから離れてFOLKSで新たに活動をスタートし、でもGalileo Galileiはもちろん続いていくわけで

雄 そうですね

遠 そこから2016年10月11日、当時とーやま校長のとき、このことを話したのも覚えている。まさにここで。Galileo Galilei日本武道館でのライブで活動終了するということを。それまでももちろん新曲とかを生徒と一緒に聴かせてもらったりとか、閃光ライオット初代グランプリという存在はSOL!にとってめちゃくちゃ大きな事だから、まさに岩井くんと同じように常に体のどこかにはGalileo Galileiがいるという感じでいたんだけど、活動が終了してしまうということにすごく複雑な気持ちだったのを覚えている。でもこれから新しいところに進むためのものなんだな、と思いながらしゃべった記憶がすごくある。改めて、一旦Galileo Galileiとしての活動に区切りをつけた7年前の時の気持ちは、雄貴くん、どういうものがあったわけ?

雄 当時、僕らは「おもちゃの車から降りた」という表現をしていたんですけど、それは正直いろいろ理由を求められたから付け足していただけで。メンバー同士、幼馴染で稚内から出てきて、一番唯一の刺激だった岩井君も抜けていた。だから3人とももう家族みたいな感じ…小学校の頃から一緒なので。で、音楽ってやっぱり音楽以外のところでもお互いがわくわくしないと、「あ、こいつはこういうところがまだあるんだな」という驚きがないとやっていけないと思っていて。その驚きがなくなって、お互いに飽きた。それが「飽き飽き」という言葉に変わった瞬間に、これはバンドが終了するなと思って。よくない形で喧嘩とかになるだろうなと思って、今終了させないとなっていう気持ちでした。いやな終わり方をしたくなくて。今だったら多分きれいに…きれいにというか、きれいではなかったというか…ファンの人たちの気持ちをあまり考えずに僕は言っていたんですけど。おそらく、僕はいま再始動させてて、ベストなタイミングだったなと思っています。そう、飽きちゃダメなんですよね、楽しくなくなっちゃうというか。それらが僕らの原動力で。今Galileo Galileiを始動しているのも、お互いに対してまた驚きが生まれているからだし。まあ、岩井くんのことは僕はずっと好きだったけど、急に抜けちゃった、いなくなっちゃったので…

岩 (笑)

雄 今のメンバーの良いところはそこなんですよね、お互いがリスペクトし合っていて。お互いを人間として違いを受け入れて驚きあって。冒険しているような気持でやれています。

 

M3 夏空(THE FIRST TAKE ver.)

僕らが不安の中で道を選びぬけるなら

横道の途中で顔出して何度でも君に会えるよ

 

遠 この話の流れからこの曲が聴けて。聞いた瞬間に、知っている曲だけどいつもとなんか感じ方が違うなと思った。俺も一瞬そう思ったし、Twitterでも「夏空!この音源はFIRST TAKE ?!」と一瞬で見抜いた、聞き抜いた人が。

雄 すごい。僕らも今これ、何バージョンだっけ?ってなってたのに

遠 雄貴くんでも?

雄 あれ、これ音源?って(笑)

遠 岩井くんが間髪を入れず

岩 これはGalileo GalileiのTHE FIRST TAKE ver.の夏空です(断言)

遠 愛情がすごいね、誰よりも知っているね、Galileo Galileiのことを

雄 一番詳しい。

 

■夏空と閃光ライオット

遠 これは生徒から。

「お疲れさまです。Galileo Galileiは高2の時にラジオから流れたハローグッバイで知りました。職員が口ずさんだことが話題になったり、別れのさみしさをメロディーからさわやかに感じましたね。曲の作り方がバンドからシンセへと形を変えたけど、ドキドキを届けてくれたのを感じます。日本武道館のライブでは歌詞と曲から当時の自分と重ねたのを今でも覚えています。夏空がTHE FIRST TAKEで演奏された時も、10代の頃の衝動や懐かしさを感じました。4匹のくじらは暗闇を抜けた先にある再会や歌いだすドキドキを感じましたね。名古屋のライブも行くので楽しみにしています。」

雄 おお、うれしい

岩 ありがとうございます

遠 Twitterでもこれでやっぱり新たに2013年にGalileo Galileiをライブで見ることができることは幸せだ、みたいなツイートがあったり。

雄 あったかい。

遠 この曲聴くとマジで思い出すんだよな、本当に。俺も2010年にここSOL!に来て。閃光ライオットって何なのか俺はわからなかったわけ。やしろ教頭、先代のやましげ校長、職員の皆さん、生徒のみんなが、閃光ライオットだ!!ってなってるんだけど俺はまだいまいち分からなくて。見てもいないし、その場にもいないし。

雄 (笑)

遠 でもそのたびにこの曲とかが放送の中でかかるわけ。で、きっとこういうことを閃光ライオットって言うんだなと思っていた。でも、そうじゃない?これって閃光ライオットじゃない?

雄 そうですね、しかも俺らこれ演奏したはずですね。2年目かなんかでゲストで出たときにこれを演奏させていただいた気がします。

遠 2009年ってことかな。やってるんだ。俺はそれは見ていないんだけど…その時はまだ校長になっていないから。でも、ここぞというところでこの曲がSOL!でかかっていた。

雄 うれしい。

遠 みんなにとっても俺にとっても、何より閃光ライオットにとって大事な曲だなと強く思います。

 

■本当はもっとしゃべれる岩井

遠 これは教育委員会だからさ、まあ、ちゃんとやるっていうのもおかしいんだけど、気持ちのままにやりたいなと今日も思っていて。でも夏空を聞いたらまた声量上がってるよ

雄 そうですね、震えてます。すべてが。もうここのカメラもブルブルって(笑)

遠 ノイズ入っちゃう?

雄 本当になってるんで(笑)

遠 なんかやっぱりそうなっちゃうんだよね

岩 僕らも当時の感じにタイムスリップしてしゃべってる

雄 僕も久々に今めちゃくちゃ緊張してて。なんかあの当時SOL!に出たりとか、閃光ライオットのときの気持ちになっていて、口が回らなくなってきている自分がいますね。

遠 岩井くんもCM中に言ってたもんね?本当だったら…?

岩 本当だったらもっとうまくしゃべれるんですよ

遠 (大笑い)

雄 そうなんだ(笑)

岩 もっといいこと言えるんです

遠 「そうなんだ」って言われてるけど。嘘?カッコつけてる?もしかして。

岩 あの…もっといいこと言えるんですよね(念押し)

遠 …けど…?

岩 けどあの頃の気持ちになっているというか、若返っている感じが。

遠 すごいねそういうものなんだよねきっと。

 

■BBHFの始動

遠 Galileo Galileiが2016年に終了し、2018年から尾崎君はBBHFという新たなバンドをスタートさせた。Galileo GalileiとBBHFはどういったことが違うものだったの?

雄 一言で言うと、Galileo Galileiは、僕とメンバーのGalileo Galileiという生き様かなと思っていて、僕ら自身であり、人生でもあり。っていうところをこれから続けていくんだろうなと思っている。BBHFはなんかたくさんいろんな人たちがいろんな環境の中で生きている、その中の一人として僕がいて、その視点からの曲が多い。BBHFは投げかけているという感じですね。逆にGalileo Galileiはぼくらの生きざまについておいでよという引き込む方。そういう違いが自分の中には強くありますね。どっちも好きなんですけど。楽しいし。

遠 年齢で言うと20代中盤くらいの話?

雄 そうですね。BBHFは。

遠 岩井君は2018年、今から5年位前は?

岩 ちょうどFOLKSを活動休止していますね。だからいろんなことが交差しあっていて。そのあと僕はBBHFに、アルバムのco-producerとして共同製作でアルバムを一緒にやったりとか(南下する青年)、僕は映像制作の会社を自分で立ち上げたので、それでBBHFのミュージックビデオを一緒に撮ったりとか。そういう別のクリエイターとしてのかかわりが始まっていたころですね。

遠 そうか、だから、尾崎くんとはその間もずっと同じものを作るという意味で共にあったわけなんだ

岩 そうです

 

■道が再び交わり始める

遠 このとき岩井くんとしては、楽しいこともたくさんあるだろうし、意欲的になれることもあるだろうし、でも何かここはしんどいな、というところはあった?

岩 僕はGalileo Galileiを脱退して、FOLKSをやろうと息巻いていたけど、それも活動休止をすることになってしまって。もう自信がなくなっちゃって。もうアーティストとして音楽をやることはもうやめようと

遠 えぇ…!

岩 作家として誰かに提供したりとか、サウンドクリエイターとしてラジオのジングルを作ったりとか、そういう仕事をしていて。もう自分が前に立ってやることはやめようと思っていたので。BBHFのメンバーとして一緒にやるとかも僕は考えていなかったし、なんかちょっとそういうところがあったんですけど、また雄貴と、BBHFのメンバーと一緒に、いろいろ作っていった中で、そこが再生されていった、という感覚はあります。

遠 一緒にやろうということになったのは、尾崎くん側からの話なの?

雄 そうです。僕は岩井くんが抜けてFOLKSをやり始めてからしばらく…といっても相当ずっとしばらくの間、岩井くんの曲なんて絶対聞かねえとずっと思っていて。FOLKSマジで聞いていなかったんですよね。

遠 おお…!

雄 まあ、結局聞いちゃうんですけど。聞いてません!っていう感じで。悔しくて。自分がやってたことから急にいなくなっちゃって。「なんだよ」っていう気持ちも単純に友達としてもあったし。…なんですけど、岩井くんがFOLKSで、いろいろ僕が苦しんでいたことと同じようなことで苦しんでいたり、いろんなことを外から見ていたし、岩井くんも僕らのことをずっと見てくれているし、っていうことで、岩井くんと僕はやっぱり一緒にいるべきなんじゃないかと思って。岩井くんはやっぱり俺と一緒に音楽やったほうがいいんじゃない?っていう思いで、「岩井くん、何か一緒にやらない?プロデューサーとかディレクターとかなんでもいいからさ、一緒にやろうよ」というところで、岩井くんと一緒にやり始めました。

遠 すごいね

雄 多分、僕は岩井くんに惚れてるんだろうな、ということは思っています。正直。自分としては。

岩 (笑い声)

遠 ちゃんと顔見て行ってあげて。

雄 や、ちょっと…

岩 ちょっと…(ほぼ同時)

雄 それは…

(一同笑い声)

遠 岩井君は割とさっきから言ってたよ?尾崎君に対して愛は伝えていたけども。尾崎君はずっと俺の顔見ながら言ってるからさ

雄 それもそうですね…(苦笑)

岩 (食い気味で)めっちゃ伝わってます。

遠 あ、いいの?したら

岩 あの…こ、これがいいです。

遠 あ、うん…ごめん!

雄岩 (笑い声)

 

Galileo Galileiの再始動発表とアルバムリリース

遠 じゃあ、それで、その言葉と活動によって、岩井くんの中に意欲が湧いてくるし、で、時を経て去年の10月11日、Galileo Galileiがいったん活動終了したのと同じ日に、再びGalileo Galileiとして歩み始めると。すごいね。ニュース見て「え!」って声でたもん。やるんだっていうのと、やってくれるんだ、という気持ちがすごく有って。

雄 僕ら…特に僕は、全然ひっそり始まるものだと思っていて、だから僕のソロプロジェクトのwarbearのライブのアンコールで発表しようぜって言って、そこで発表しちゃったんですよ。そしたらなんかニュースとかになってて。Galileo Galileiってこんなに、7年いなかったのに、みんなの心の中にこんなにあったんだなってそこで分かって。でもプレッシャーを不思議と感じずただただうれしくて、それに応えたいっていう思いで今はいっぱいなんですよね、僕ら。だから始動のタイミングが今で本当に良かったなと思います。何か…閃光ライオットも始まりますし、何か運命的なものを僕は感じます。

遠 確かにね。今月の31日には7年ぶりだ。Bee and The Whalesがリリースになる。

雄 はい。

遠 いつから作っていたの?これは去年の10月11日に発表があって…

岩 その数か月前、去年の夏くらいに、僕らは1曲、記念のボックスセットである「Tsunagari daisuki box」に収録されている「4匹のくじら」という新曲を書いているんですけど、そこで4人で曲を作れることがうれしくて、急にそこから「アルバムを作ろう!」ってなって、集まってめちゃくちゃ曲を作り始めたって感じですね。だから約1年無いくらい前ですかね。

雄 結構僕ら大人になってますけど、Galileo Galileiを始めた当時の「アルバム作っか!」「曲書いてみっか!」そういう感じに戻っていて。全然作戦とかないわけですよ。どういうリリースをしよう、とかは無くて。本当にアルバム作れそうだから作ってみっか、とやってみたらこのアルバムができたっていう感じになっています

 

Galileo Galilei復活秘話

遠 いろんなことがあったわけで、でも7年ぶりにこのアルバムを制作し終えて、今月末にリリース。ファンの皆さんのもとに届くわけですけど、よくGalileo Galileiを7年ぶりにスタートさせようとなったなと、改めてすごく思う。どういうポイント、きっかけがあったの?大きな一言とか。それとも、流れ?

雄 流れ、というよりはポイントがあったのかな、という感じがしますけども、何かしら特別なきっかけがあったわけではなくて。本当に自分の直感、ばーんと降りてくるもの、アイデアの一つでした。それまでGalileo Galileiを終了させてからは、一度もGalileo Galileiをやろうなんて一切、思っていなかったんですよ。

遠 へええ

雄 急に思って。それってなんか、何か降りてきたんだなと僕は思っているんですけど。それでも岩井くんがやってくれなかったらGalileo Galileiはないなと僕は思っていたので、まずは岩井くんに。その日はBBHFのライブでホテルに泊まっていたので、次の日BBHFのライブなのに、夜中に岩井くんの部屋を訪ねて「Galileo Galileiやらないか」って。

遠 そんな感じだったの?

岩 そうですね

遠 言われた時はどうだった?

岩 単純に、うれしくて。ありがとうって伝えたんですけど、そしたら雄貴もありがとう、ってなって。本当に僕はバンドは一生やらないって決めていたんですけど、

雄 ふふふ(笑)

岩 まさか、やることになるとは。

遠 第一声がお互いありがとうっていうのもすごい話だね

岩 そうっすね

遠 普通なら「え?」とかもっと別な言葉な気がするんだけど、感謝の言葉がまず出てくるんだ。

岩 そうですね。でも僕はやっぱりこのバンドって、さっき言った通り生き様であり、僕にとっての人生にこれからなるだろうなと思って。人生の終わりって「死」だと思うんですけど、このバンドを殺したくない、長く生き続けたいっていう、そのために半年くらい話し合いをし続けて、それでやっと「やる」ってなった。並大抵の決意ではないですね

雄 即答は全然してくれなかったですね。本当に「ありがとう」っていう言葉を言われて、そのまま部屋に返されました

岩 (笑)

雄 まあ、いろいろ話はしましたけど。

 

■アルバムから初オンエア「色彩」

遠 でも今こうして、僕の目の前にGalileo Galileiとして現れていて、そういった思いは交錯したけど、でも一つになって、それが化学反応を起こし、新しい作品になっている。その中の1曲をなんとこの場で初オンエアさせてもらえる!聞いているみんなも、ヘッドホンなり、イヤホンなり、スピーカーなり、受け止めましょう。では、雄貴君にお願いしましょうか。皆さんに向けて曲紹介を

雄 はい、Galileo Galileiで、「色彩」。

 

M4 色彩

 

Aメロで、青い鳥、花の咲く庭園を思い浮かべていたら、そのまま歌詞に鳥かごの鳥が出てきて、少し驚いた。モネの睡蓮とか、オフィーリアみたいな油画の色彩を思い浮かべた

 

遠 まず、音と楽器とメロディ、めちゃくちゃきれいね

雄岩 ありがとうございます

遠 とても美しいね

雄 ありがとうございます。

遠 音すごいね

雄 音すごい(笑)

岩 ありがとうございます

雄 うれしい。

遠 あと、聞いてて、自分の大切な人とか、好きな人と話してるときって、言いようのないうれしい気持ちになる、多分そういうことが歌われているのかなって。音楽というものは、説明できないから音にしてくれていて。「そう!あの時の気持ちってこういう感じよ!」っていうのをこの曲の中ですごく言ってもらえているなって聞きながら思っていたんだけど。さっきの二人の話の流れで聞いていたら、メンバー同士もこういう気持ちであるのかな?って。恥ずかしいかもしれないけど。

雄 (笑)はい。

遠 雄貴君は岩井君に、岩井君は雄貴君に、とか。ほかのメンバー二人に対しても。という喜びがこの中にあるが、でもずっと続くものでもないとも。さっき「死」という言葉もあったけどさ、そういう感覚もある。生きるし、死ぬし。それもちゃんと詰まっていて。はかなく美しい曲だなと思いました

雄岩 ありがとうございます

遠 いいね

雄 うれしいです

遠 最高だな。おれ、アルバムも一足先に全部聞かせてもらったんですけど、

雄岩 あ、ほんとですか!

遠 めちゃくちゃよかった

雄 まじすか

遠 もう、伝えたいこといっぱい。すべては言えないんだけどさ、驚きと喜びと。いろんなこと考えられるし。今月の31日にリリースされるんで。Galileo GalileiのBee and The Whalesというアルバムから、改めて「色彩」という楽曲でした。

 

遠 そして、ツアーもすぐあるんだもんね

雄 あります

遠 5月31日Zepp Sapporoを皮切りに…Zeppツアーだこれ!東京、名古屋、大阪、福岡、で最後に羽田6/24土曜日。すごいね、ファンのみんなからしたらたまんないだろうね

雄 もう楽しみだよね本当に

岩 めちゃくちゃ楽しみですね。

 

■生徒へのメッセージ

遠 時間があともう2分切っちゃってて。今日は閃光ライオットの話もたくさん出たんだけど、今はまだファイナルに向けて進んでいる、並びにファイナルにもう行けないことがもう決まっちゃってるアーティストもいるんだけど、先輩の二人から何か後輩のみんなに言葉を頂けたら。岩井くんから

岩 この話の流れでもありましたけど、そう(合格)じゃなかった人たちの気持ちもすごくわかるんですけど、でもそれがめちゃくちゃ糧になっているので。俺はだからこそ今ここに居られてると思っているので。そうじゃなくても、大丈夫ってことは感じてほしいです。

遠 雄貴くんも一言

雄 SOL!も閃光ライオットも、僕らみたいな、一瞬のキラっとしたきらめきみたいなものをキャッチして引き上げてくれる、僕は閃光ライオットってそういうものだと思っているので、カルチャーとして一個の袋の中に入れられるんじゃなくて、一個一個のキラキラを大事にしてくれてたなと思っていて。そういうイベント、閃光ライオットってそういうものだと思っているので、安心してほしいなというか。いろんなものが見られると思うので、ただただ楽しみにしていてほしいなと。僕は思います。

遠 うれしい。初代ありがとう。

 

このまま教育委員会の放送は終了。このあとミクチャで居残り委員会があるので二人はお付き合いいただければと。