ひらいても小箱

BBHF, BUMP OF CHICKEN, People In The Boxなどが好きです。アイドルも好きです。さっぽろ

【恋の寿命】歌詞の意味を考えると今こそGalileo Galilei 恋の寿命を聞きたい

2016年に活動終了したGalileo Galileiの楽曲の中でも
私が特に好きな一曲「恋の寿命」を、今このタイミングだからこそ語りたい。 

 

恋の寿命

まずは恋の寿命という曲とは、という話。
GGファンは別に復習くらいに流し読みでいいです。

 

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恋の寿命は2015年3月に発売されたGalileo Galileiの8thシングル。

時期としてはSea More Glassと嵐のあとでの間
初収録アルバムはSea and The Darkness
アニメ「まじっく快斗」の後期エンディング。

 

歌詞をコピペで全文載せるわけにはいかないのでこちらをチェック
http://j-lyric.net/artist/a05351e/l034fc2.html

 

全体の内容としては

〈君のために 僕のために 魂だって叩き売ったっていい〉くらい君のことを強く思っている僕が「恋の寿命」が近づいていることを予感しながらも、いつまでも決心できずに先延ばしにしている、そんな感じ。

 

「恋の寿命」ってなんだろう

はじめはこの曲名の印象で曲を聴いて、別れの予感の歌なんだと思っていた。

この曲についてググると別れの予感の方で解釈してる記事があるし、
YouTubeのコメントでも「彼氏と別れそうな雰囲気になってきだけど別れたくなくて、この曲を聴くと泣ける」みたいな意味合いのものを見かけた。

でもちゃんと聞くと、なにも「終わりの予感へのロスタイム」のような曲ではないと思えてきた。

 

恋の寿命ってなんだろう。

恋が寿命を迎えたら二人の関係は終わりなのだろうか?

 

そこで思い出すのがこのツイート。

 

(YO) on Twitter: "恋の寿命
恋が別の何かに変わるまでの"寿命"についての曲
この歌では 吸血鬼みたいに永遠に生きることを選ぶ
どうしようもなくなって
そういう人って少なくないよね?"

 

恋が寿命を迎えても、消えるわけではない。
何かに変わるのだ。

でも恋の寿命を迎えることを僕はなかなか決心できずにいる。

 

こんなに君を守る覚悟のある僕が「いつなの?」と迫られていることは何か。

 

それは恋の先へ進むこと。はっきり言ってしまえば、結婚のことだと私は思う。

 

踏み切れないのは別れじゃなくて”その先”のステップ。

現状維持でだれているだけで楽しいから”その先”に踏み込めないでいる。

幸せな最後を飾るためずっと側にいる覚悟はある。でも…

 

私は恋愛を語るような経験値は全然無いけど、恋の時間が楽しいのは分かる。甘々な恋の時間はずっと続けばいいのにって思う。

その先の結婚へ進むと、楽しく恋してるだけではいられないことも想像がつく。
一緒に生活していくことの責任とか、そういう話。

 

恋の寿命は別れなのか。

そうじゃなくて、
「二人の関係を次に進めること」と「『恋』の時間を終わらせなくてはいけないこと」を天秤にかけなくちゃいけないと思うから僕はずっと悩んでいる。

 

恋の次は愛なのかな、と思ったら
〈愛の証明 さがして もつれていた糸〉なんて言葉があるから
恋の寿命は愛の証明の始まりなんだろう。

進めずに糸はもつれていた。

 

決心しよう 明日へと飛び込むように
約束しよう 二人で ここからでてく
愛の証明 さがして もつれていた糸
少しずつ僕らは ほどいてしまって 

 

決心。

明日へと、次の愛の証明へと、飛び込む。

現状から二人で出ていく。

悩みの内容が「前に進むかどうか」だと思ったら、この決心が本当にハッピーにきこえてくる。

 

「いつまで」って「永遠に」って ほんとうなんだ

 

「いつかね」「どうしよう」なんて濁したことしか言わなかった僕が「永遠に」と答える。

今が気に入ってると思っていた僕は「それなら」どういう決心をしたか?

 

いつか迎える恋の寿命を 先へ先へ 引き延ばして
ヴァンパイアの恋人みたいにさ
君といたい それじゃだめ?

 

愛の証明には進む。そのままだと恋には寿命が来てしまう。

「それなら」死なずに不死になればいい。

新しく生まれた「愛の証明」を育みながら、恋もずっと生かしておけばいい。

 

二人で朝までだれているような今の楽しさを無くさないままで、明日もその明日も永遠にそばにいて、悲しみから君を守る覚悟があるから、結婚しよう

 

そんなプロポーズの曲に「恋の寿命」なんてタイトルを付けるところが私は好きです。

 

吸血鬼みたいに生かしておくということは、「ヴァンパイアの恋人」が啜る生き血は次に生まれた「愛」の血なんだろうな、とか考えている。

血を吸われた方もヴァンパイアになるからね。

 

邪推も邪推だが

Galileo Galilei後期」と「結婚」の二つのキーワードで思い浮かべずにいられないのは、何を隠そう尾崎雄貴本人の結婚である。

 

雄貴くんの結婚については「この度結婚しました!」みたいな発表はなくて、

初めはライブやSNSの写真で指輪をしているのを、ファンが見つけてざわざわしたが

そうこうしているうちに雄貴くんがインスタに奥さんが作った料理や息子さんの写真を載せるようになり、warbearの活動を始めたころからはインタビューでもさらりと結婚や育児の話題を出していた。

メンバーのパーソナルをあえて公表する必要はないという考え方と、自分が生活の中で感じたことを作品に反映させているというスタンスから、自然とこの形になったんだと思う。

 

それはもちろん分かるが、いつの間に!ってことでびっくりしたのも確かなわけで。

 

私の画像フォルダには雄貴くんのインスタに突然家庭的なお料理の写真が上がるようになったときのスクショが残っていた。それが2015年前半あたりなので、ご結婚されたのはそのあたりなのかなあとなんとなく思っている。

 

 

こちらは恋の寿命の発売が決まった2014年末の雄貴くんのコメント(一部)。

久しぶりのシングルとなる『恋の寿命』は、昨年書いたものでデモのままずっと置いてあった曲です。実は今年2月に行った渋谷公会堂でのワンマンライブで披露しようと考えたのですが、歌詞が気に入っていたので『音源で聴いてもらえるタイミングまで温めておこう』と思っていました。

Galileo Galilei、温めていた新曲が「まじっく快斗」EDに - 音楽ナタリー

 2013年に作った曲らしい。

 

ということは本当に邪推も邪推ですが、「恋の寿命」は結婚を本格的に考えようとする時期に書いていたと考えても不自然じゃない。

 

というか、私的には、結婚を決断するような曲だなと思っていたらどうやら本人が結婚したようだ、という順序だった印象。

 

本人がパーソナルなことにあんまり触れたがっていない(バンドマンは大概そう)ので、こうやってつらつら記事で触れるのはよくない気もするけど、これが事実だったらすてきだな、だったらもっとこの曲が好きになるな、という気持ちで書いているので許してください。

 

これはきっと、結婚を決心するまでの心の動きの”リアルな”記録なのだ。

  

Galileoの活動は終了したけど

ご存知の通り(はやくみーんなご存知になって!!)今は4人組になってBBHFとして活動しています。

1stアルバム「Moon Boots」、1st EP「Mirror Mirror」とリリースし、
昨日2019年11月13日には最新作2nd EP「Family」が発売開始に。

 

最近では、Galileoのころと比べてラブソングと公言している曲が増えてきました。

 

尾崎雄貴が父親になったことを踏まえて語りたい曲はいろいろあるけど(workとか!!)、

もしGalileoの頃しか知らないという人がいれば、今のBBHFを、特にFamilyの3曲目「真夜中のダンス」を聴いてほしい。恋の寿命の先へ進んだ、明らかに一つの「愛の証明」の形がある。

 

そしてリアルタイムでBBHFを追っているみなさんは、「真夜中のダンス」「友達へ」あたりを思い浮かべながら、一つのFamilyが生まれる瞬間の曲として恋の寿命へ戻ってみると、もしかしたら新しい感慨に浸れるじゃないかと思います。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B07WSB2ZVP/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_YEfZDbJ6VBAFX